2026年度から何が変わるのか
桜修館の2027年度・一般枠の配点変更を、前年の算出方法と並べて確認します。各項目の点数は、総合成績に組み入れる換算後の満点です。試験問題そのものの素点と混同しないように見てください。
| 項目 | 2026年度 | 2027年度 | 差 |
| 報告書 | 300点(30%) | 200点(20%) | -100点 |
| 適性検査Ⅰ | 200点(20%) | 200点(20%) | +0点 |
| 適性検査Ⅱ | 500点(50%) | 600点(60%) | +100点 |
総合成績の満点は1000点で変わりません。単に一つの点数が増えたというより、学校で積み重ねた成績と当日の検査を、総合成績にどう反映するかの割合が変わる点がポイントです。
報告書30%・検査Ⅱ50%から、20%・60%へ
これまでは報告書が総合成績の30%、適性検査Ⅰが20%、適性検査Ⅱが50%でした。変更後はそれぞれ20%、20%、60%になります。報告書の割合が10ポイント下がり、その分だけ適性検査Ⅱの割合が10ポイント上がります。Ⅰの割合は変わりません。
このため、同じ得点割合を取ったと仮定しても、報告書と検査Ⅱのどちらで高い割合を取れているかによって、換算後の総合成績は変わります。「全員が100点得をする」「検査Ⅱだけを勉強すればよい」という変更ではありません。
得点の例で見ると、何が起こるか
仕組みを理解するため、各項目の満点に対する得点割合を固定した架空の例を考えます。報告書90%・Ⅰ60%・Ⅱ50%なら、旧配点では270+120+250=640点、新配点では180+120+300=600点です。反対に、報告書60%・Ⅰ60%・Ⅱ70%なら、旧配点では180+120+350=650点、新配点では120+120+420=660点になります。
これらは配点の効果だけを切り出した試算で、実際の受検生の成績や合格目安ではありませんが、それでも旧来の桜修館が求めてきた内申重視からは逆転するような合格戦略が立てられるようになったことは間違いありません。
特に去年時点では内申点の比重から桜修館を敬遠していた受験生およびそのご家庭にとっては志望校を見直すきっかけにもなりえます。ぜひ、実際の得点想定をもう一度考慮してみていただきたいです。
家庭の学習計画では、何を見直したいか
まずは適性検査Ⅱの過去問や模試の答案を、点数だけでなく失点の原因まで確認したいところです。資料や設問の条件を読み落としたのか、必要な知識が足りなかったのか、考え方は合っていても説明が不十分だったのか。原因を分けると、単に演習量を増やすよりも、次に取り組む課題が具体的になります。
たとえば条件の読み落としが多いなら、解き始める前に「何を求める問題か」「使う資料はどれか」を確認する習慣を付けます。記述で点を落としているなら、結論と根拠が対応しているかを答案で見直します。時間不足なら、問題ごとの所要時間を記録して、どこで立ち止まっているかを確かめる方法があります。これらは配点変更に対する学習上の提案で、学校が新しい出題方針を示したという意味ではありません。
報告書の割合が下がっても、学校での学習を軽く扱ってよいわけではありません。また、適性検査Ⅰの配点も残っています。Ⅱに取り組む時間を増やすかどうかは、現在の得意・不得意を見て決め、Ⅰの読み取りや表現の練習と学校の学習を続けられる計画にしたいですね。
この変更だけでは判断できないこと
配点表から読み取れるのは評価の重みの変更です。問題が難しくなる、特定の教科が得意な子に必ず有利になる、合格最低点が上がる、といったことまでは判断できません。出題内容・受検者の得点分布・募集条件などは別に確認する必要があります。学校の意図を断定せず、公表された数字と、そこから考えられる準備を分けて受け止めましょう。
受検前に親子で整理しておきたいこと
手元の過去問の年度と、その年度に使われた配点を確認しておくと、成績の見比べで迷いにくくなります。新年度の資料を読むときは、募集区分が今回の変更対象と一致しているかも確認してください。そのうえで、直近の答案から取り組む課題を一つか二つ選び、次の演習で改善できたかを確かめる。配点変更を不安材料だけで終わらせず、具体的な準備に結び付けたいところです。
出典・確認日
資料確認日:2026-09-16。本文は確認済み資料に基づく整理と編集部の考察です。
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