最終確認日:2026年11月1日
データの見方:倍率は2026年度の一般枠応募倍率です。応募者数÷募集人数であり、受検者数÷合格者数で求める実質倍率とは異なります。偏差値は四谷大塚「2026年度用・第6回合不合判定テスト Aライン80」(2025年12月7日実施)の参考値です。2026年度入試前の予想資料であり、入試結果偏差値や2027年度の最新予想ではありません。掲載11校の該当区分は男子用・女子用資料で同じ数値です。
2026年度版|東京の公立中高一貫校はどのくらい難しい?
都立中高一貫校ってどのくらい難しいの?
私立中学と比べると、どのくらいのレベルなの?
このページでは、2026年度入試の応募状況と、同年度用の偏差値資料をもとに、東京の公立中高一貫校の偏差値・倍率・難易度をわかりやすくまとめます。
まずは、偏差値と2026年度の応募倍率を一覧で確認しましょう。
| 学校名 | 偏差値 | 2026年度 応募倍率 |
| 小石川 | 66 | 3.39 |
| 桜修館 | 62 | 4.13 |
| 両国 | 61 | 3.86 |
| 武蔵 | 62 | 2.08 |
| 大泉 | 60 | 4.05 |
| 九段B・都内 | 58 | 3.53 |
| 白鷗 | 59 | 3.96 |
| 三鷹 | 58 | 4.48 |
| 南多摩 | 58 | 3.78 |
| 富士 | 58 | 2.56 |
| 立川国際 | 57 | 3.21 |
公立中高一貫校と難関私立中学校を比べると?
早稲田中学校・慶應義塾中等部・明治大学付属明治・中央大学附属などと比較するときは、同じ模試会社の同年度・同じ合格可能性基準の偏差値を使い、男女や入試回も確認しましょう。異なる基準の数値を並べても、難易度の公平な比較にはなりません。
倍率も、公立の「応募者数÷募集人数」と私立の「受験者数÷合格者数」をそのまま比べることはできません。以前掲載していた私立との数値比較表は、年度や算出条件を統一できていないため掲載を見合わせています。
「公立だから簡単」とは言えませんが、「私立より倍率が高いから難しい」とも言い切れません。適性検査と教科型入試では出題形式や配点が異なります。志望校の過去問で、資料読解・条件整理・記述を時間内に行えるかを確かめることが大切です。
2026年度の都立中高一貫校は、全体として見ると倍率がやや落ち着いてきています。
ただし、倍率が下がったからといって「入りやすくなった」と考えるのは危険です。
たとえば、三鷹は4.48倍、桜修館は4.13倍、大泉は4.05倍です。
応募倍率4倍は、募集人数に対して応募者が約4倍いるという意味です。欠席や繰上げ合格もあるため、個人の合格確率が25%という意味ではありません。
都立中高一貫校は、私立中学のような教科型入試ではなく、適性検査型の入試です。
そのため、偏差値だけでは難易度を判断しきれません。
偏差値から見る難易度
偏差値で見ると、最も高いのは小石川です。
上表の2026年度用・第6回合不合判定テストの資料では、小石川66、桜修館・武蔵62、両国61となっています。受検する年度の判断には、同じ模試会社の最新資料も確認してください。
桜修館、両国、武蔵、大泉も高い水準にあり、都立中高一貫校は全体として難関校であることがわかります。
ただし、偏差値はその模試の受験者集団と判定基準に基づく目安です。学校の教育の優劣や、個人の合否を確定する数値ではありません。
理由は、都立中高一貫校の入試が「適性検査」だからです。
知識量だけでなく、資料を読み取る力、考える力、文章で説明する力が強く求められます。
つまり、偏差値が高い学校ほど難しいのは事実ですが、偏差値だけで志望校を決めるのは危険です。
倍率から見る難易度
2026年度の都立中高一貫校の一般枠応募倍率は、平均で3.56倍でした。
学校別に見ると、最も高いのは三鷹の4.48倍。
次いで桜修館4.13倍、大泉4.05倍、白鷗3.96倍、両国3.86倍と続きます。
| 学校名 | 2026年度 応募倍率 | 2025年度 応募倍率 |
| 三鷹 | 4.48 | 4.41 |
| 桜修館 | 4.13 | 3.83 |
| 大泉 | 4.05 | 3.69 |
| 白鷗 | 3.96 | 3.90 |
| 両国 | 3.86 | 3.80 |
| 南多摩 | 3.78 | 3.74 |
| 小石川 | 3.39 | 3.55 |
| 立川国際 | 3.21 | 3.32 |
| 富士 | 2.56 | 3.29 |
| 武蔵 | 2.08 | 2.38 |
倍率だけを見ると、武蔵や富士は比較的低く見えます。
しかし、倍率が低い学校でも、受検者のレベルが低いわけではありません。
都立中高一貫校は、どの学校も人気があり、受検者の多くがしっかり対策をしてきます。
応募倍率だけで合格率や個人の合格可能性は決まりません。
つまり、2026年度も都立中高一貫校は十分に狭き門です。
2026年度入試で注意したい変化
2026年度入試で特に注意したいのは、募集人数の変化です。
都立中高一貫校では、2025年度から男女別定員が撤廃され、2026年度は1学級38人を基本とした募集に変わっています。
そのため、過去のように「男子倍率」「女子倍率」で単純比較することはできません。
今後は、男女別ではなく、学校全体の倍率として見ていく必要があります。
また、倍率が下がっている学校がある一方で、募集人数も変化しています。
受検者数だけでなく、募集人数の増減もあわせて確認することが大切です。
試験内容から見る難易度
都立中高一貫校の入試は、私立中学受験とは大きく違います。
私立中学受験では、算数・国語・理科・社会の知識をかなり深く学ぶ必要があります。
一方、都立中高一貫校の適性検査では、細かい知識をどれだけ覚えているかよりも、資料を読み取り、考え、説明する力が問われます。
もちろん、基礎知識が不要という意味ではありません。
小学校内容の国語・算数・理科・社会を正しく理解していることは前提です。
しかし、合否を分けるのは、知識そのものよりも、次のような力です。
①文章や資料を正確に読み取る力
②条件を整理して考える力
③自分の考えを筋道立てて書く力
④時間内に答案をまとめきる力
特に重要なのは、③の「自分の考えを筋道立てて書く力」です。
都立中高一貫校の適性検査では、答えがわかるだけでは不十分です。
なぜそう考えたのか、資料のどこを根拠にしたのかを、相手に伝わる形で書かなければなりません。
この部分が、都立中高一貫校受検の本当の難しさです。
合格するために必要な対策
都立中高一貫校に合格するためには、ただ問題集を解くだけでは足りません。
大切なのは、答えを出す練習と同時に、答えに至るまでの考え方を文章で説明する練習をすることです。
たとえば、算数系の問題でも、式だけで終わらせるのではなく、なぜその式になるのかを説明できるようにする。
資料読み取り問題でも、なんとなく答えるのではなく、どの資料のどの部分を根拠にしたのかを明確にする。
この積み重ねが、適性検査で点数を取る力につながります。
また、都立中高一貫校の受検では、学校ごとの傾向も重要です。
小石川、白鷗、両国、武蔵、大泉、富士、桜修館、立川国際、南多摩、三鷹、九段では、それぞれ出題の特徴が異なります。
志望校が決まっている場合は、過去問を使って、どのような力が求められているのかを早めに確認しておきましょう。
まとめ|都立中高一貫校入試は戦略的な準備が大切
2026年度の東京の公立中高一貫校は、倍率がやや落ち着いている学校もあります。
しかし、依然として人気は高く、簡単に合格できる入試ではありません。
偏差値だけで見ると、都立中高一貫校は難関校ぞろいです。
さらに、適性検査では知識だけでなく、読み取る力、考える力、書く力が求められます。
だからこそ、早い段階から「解ける」だけでなく「説明できる」状態を目指すことが大切です。
倍率や偏差値に不安になる必要はありません。
大切なのは、都立中高一貫校の入試が何を求めているのかを理解し、その力を一つずつ伸ばしていくことです。
出典と次に確認したい受検情報
東京都教育委員会:2026年度の都立中高一貫校応募状況/九段中等教育学校:入学者決定関係資料。募集区分が異なる数値を比較するときは、必ず元資料をご確認ください。
東京の公立中高一貫校11校の適性検査・学校別対策と、2027年度の内申点・適性検査得点計算もご利用ください。得点計算の目標値は合格を保証する基準ではありません。
偏差値の出典:四谷大塚「2026年度用・第6回合不合判定テスト Aライン80偏差値一覧(2025年12月7日実施)」の男子用資料(2月3日以降)・女子用資料(2月3日以降)。模試や年度が異なる偏差値を直接比較しないようにしてください。
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