<徹底解説> 過去問の使い方

受検(受験)と言えばやっぱり過去問!

でも、適性検査型入試の公立中高一貫校では過去問もやっぱり癖があってわかりづらいものです。
とはいえ過去問ほど重要なものもないので後回しにはできないですよね。

特に過去問をいつ・どうやって進めていくのかは非常に重要です。

集団塾に通っている場合は過去問開始時期も塾主導になりがちですが
それでいいのかどうか悩んでいる親御さんの相談も多々伺ってきました。

ここではそんな公立中高一貫受検の過去問に関するアレコレを徹底解説します。

目次

過去問の開始時期

まず、第一に過去問ほど重要なものはないと断言しておきます。

過去問はその学校が子どもに何を求めているかを知る唯一にして絶対の事実だからです。

特に私立受験に比べ圧倒的に情報の少ない公立中高一貫校入試において
これほど確かな情報源はありません。

また公立中高一貫校の入試問題は学校によって出題傾向が全く異なります。

極端な話をしてしまえば
塾で使っているテキスト内容を全て網羅する勉強法は
「合格」という視点からのみ考えれば非常にコストパフォーマンスが悪いのです。

じゃあ教科書の勉強意味ないの!?

まさかまさか。
だっていきなり過去問は
さすがに無理でしょう!

過去問が最短ルートなのは確かですが
入塾をするタイミングで志望校が確定している人は滅多にいませんよね。
過去問を買おうにも決まってなければ買えません。

また基本的な知識と論理思考力がない状態では過去問を解こうにも解けませんから
「まずは」という入りとして汎用性の高いテキストベース学習は必要なのです。

ただしこれは、入りであって本領ではありません

やはり実際の合格力を劇的に上げてくれるのは
過去問からの逆算学習・対策に他なりませんので
準備が整ったらすぐにでも始めるのが好ましいのは事実です。

でも塾で「過去問は二学期からだから
勝手にやらないで」って言われたよー

塾(集団塾)は生徒の過去問実施/解説を
一括管理したいので生徒ごとに
やられちゃうと困るのよ・・

じゃあ塾通いチームは
状況にかかわらず二学期までできないの・・

そうとも限らないよ。
類題他校の過去問
紹介してもらえないか聞いてみよう!

集団塾は集団ゆえに生徒ごとにペースを作ることは苦手です。
したがって過去問開始時期も指示をされていることでしょう。

塾にはそれで合格させてきたノウハウがありますから
基本的には塾の指示したタイミングで問題ありません。
(というかそうしてあげないと先生が非常に大変です・・)

ただし
第一志望校と似た問題を出す他県の過去問
適性検査型入試の私立過去問なら早い時期にやらせてくれる可能性があります。

過去問をやるのはやっぱり実力がつきますから
お子様にも早めにやらせてあげたいのは当然のことです。

塾側のやり方とぶつからないで
早めにスタートできる方法はぜひ試してみてくださいね!

過去問の進め方

ここからは実際の過去問の進め方や使い方をご紹介します。

とはいえ過去問は大きく三種類にわけられます。
まずはそちらの区別から。

・第一志望校(公立中高一貫校)の過去問

・併願校(私立)の過去問

・練習用の過去問

練習用の過去問とはさきほどもご紹介した類題をもつ
他県や私立の過去問をさします。

要するに
受けない学校ってことね

ここでは開始時期の早い過去問から順
位置づけとおすすめのやり方を紹介いたします。

練習用の過去問

練習用の過去問を選定する基準は以下の2つです。

・問題の難易度が低い

・大問構成や出題形式が志望校に似ている

どんな学校がこの条件に
合っているかわからないよ・・

だからこそ塾の先生に頼んで選んでもらおう!

都内の公立中高一貫校は両手で数えられる程度しか数がありませんから
先生はどの学校にどんな練習問題がいいか熟知されています。

当然、練習にいい他校も知っていますので
聞いてしまうのがてっとり早いです。

高い授業料を払っているのですから
存分に先生を使ってください ( ̄ー ̄)

ただし、採点や解説まで頼むのは様子を見ていただけると・・
あれはかなーーり時間を使うので
生徒がいっせいにくると対応しきれなくなってしまうのです。

練習用の過去問はいつからやり始めても構いません。
ただ、基礎的な学力がついていないと問題の無駄遣いになってしまうので
偏差値55周辺の達成を目安にしてください。

私個人の場合ですと、6月~7月くらいに始める場合が多いです。

あくまで練習用ですから他の過去問と異なり二周目・三周目の必要はありません。
ただし間違った問題をスルーしては意味がないので
過去問ノートなどを作り、間違った問題だけまとめるようにするとよいでしょう。

また、時間配分について意識できるようになることも練習用過去問の狙いです。
ここで作文などに対する時間意識がつくと早い段階で偏差値60代が安定するようになります。

したがって
練習用だからといって試験本番と違う条件を作るのはアウトですよ!

第一志望校の過去問

大本命の志望校過去問ですが
上述した通り塾にお通いの場合は二学期以降になるので
学習が順調な子どもにとってはもうすでに何回か他の過去問をやったことがある状態
スタートすることが多いです。

というか正直なところ
初めてやる過去問が第一志望校の過去問 はなかなか恐ろしいものです。

以下でも詳しくお話しますが
志望校の過去問はそのあと厳密に
点数化・解きなおし・振り返り・二周目三周目 を徹底します。

したがって
過去問演習のお作法をまったくわからない状況でつっこんで
次元の低い反省しか残せないのは非常にもったいないのです。

この意味でもやはり学力とある程度の経験がついてからにするべきなのは疑えません。
具体的には偏差値60程度の安定が一つの目安と言えます。

では実際の使い方をみていきましょう。

①過去問演習

かならず適性Ⅰ~Ⅱ(Ⅲ)まで通しておこないましょう。
可能であれば実際の試験時間に合わせられれば言うことなしです。

入試本番に必要なのは学力ではなくセルフコントロール全般です。
集中力の持続、緊張への対処、時間への意識、気持ちの切り替え などなど

こういったものをできるだけ疑似体験できるように演習設定することが大切です。

②点数化

最も気になる点数ですが実は一番処理が難しいのがここです。

特に文系の記述や作文の正しい採点方法は過去問の解答にもほとんど書いてありません。
つまるところ親御さんや子供が自力で行うのはほぼ不可能な領域ですから
ここはきっぱり先生にお任せしましょう。

狙うのは当然、合格点です。
「まだ本番じゃないから合格点に届かなくてもいいや」という姿勢は徹底的に排除してください。

そもそも志望校の過去問は有限です。
二周三周とくりかえしますが、二周目三周目は点数が取れて当たり前です。

実際の入試は一発勝負。
その一発勝負の疑似体験ができるのも
各年度の一周目だけです。

過去問には基本的に10年分蔵書されいます。
つまり、ホンモノの疑似練習ができるのは10回だけなのです。

一回一回を大切に、本番に挑む気持ちでチャレンジしてください。
合格点に届かなかった場合、海より深く反省して次につなげましょう。

③解きなおしと振り返り

志望校の過去問に取り組む上で最も重要なプロセスです。

できなかった問題は当然ノートにまとめ、学習のし直しと解きなおしをします。
ただし適性検査はわかりやすく〇と×でわかれる問題ばかりではないので
採点でどんなところからどのくらい点数が引かれているかをよく確認しましょう。

特に作文には正解がありません。
どう書くべきだったのか、なにに注意すべきか、よく先生と確認しながら矯正しましょう。

最終的に
何をやれば次の年度で合格点がとれるか
明確に改善点と改良策が作れれば 振り返りは完成です。

とにかく解き終わった過去問は徹底的にしゃぶりつくしましょう。

④二周目以降

二周目は全年度を一周してからである必要はありません
むしろ完璧な解きなおしと振り返りができたあとなら
次の日にでもやってもらって構いません。

とにかく二周目以降の目標は100点です。

一回やったことがある問題な上に完璧に解きなおしと学習をしたのですから
やはり100点をとる気概でやる他ありません。

ただしここでも試験本番と同じ環境をできるだけつくることは絶対です。

特に適性検査ⅠからⅢまである学校の場合
集中力が維持できるかどうかは大きなキーになります。

問題自体は解ける力があっても集中力が続かず凡ミス・・
なんてことが本番でないように
二周目以降でも環境整備は徹底してください。

なお塾に通っていれば第一志望校の過去問は塾側で面倒を見てくれます。
採点や解説はお任せしてよいでしょう。
ただし、生徒数が多い塾ではその子にあった矯正やフォローアップまで手が回っていないことも多々あります。
残念ながら、塾に任せっきりは危険なのが本当のところです。
せめて第一志望校の過去問だけでも、「正しく」回っているか目を光らせてください。

併願私立の過去問

併願私立の過去問は、第一志望校の過去問と並行して実施する場合もあれば直前期にいっきにこなすこともあるでしょう。

「なぜその学校を受けるのか」という立ち位置によって、やる時期や力の入れ具合も異なると思います。

多くの場合、採点や解説をしてくれる人が少ないことが一番の問題です。

第一志望校の過去問は塾に通っていれば、少なくとも採点や解説まではしてくれます。
塾内の子どもはたいてい同じ学校を志しますから、集団塾でもカリキュラムとして組み込むことができます。

一方、私立はなかなかそうはいきません。
子どもによって学校が違い、受ける理由が違いますからパーソナルな対応が必要です。
私の知る限り、集団塾で私立の適性検査過去問までしっかり面倒を見てくれる例は非常に稀です。
(各先生の力量とサービス精神に基づく部分が大きいので、塾名では決まりません)

したがって塾に通っていようがいまいが、併願私立の過去問演習に関しては別策を講じる必要があると考えてください。
特に、本当にその私立に行く可能性があるなら、第一志望校と同じくらい入念な過去問対策が必須です。

適性検査型検査を導入している中でも安田学園や宝仙理数インターなどは人気が高く、難易度も高い学校です。
「練習台」と割り切っての受検ならある程度の妥協は考えられますが、第二志望として進学の可能性がある場合は必ず専用の対策(過去問演習、解説、解きなおしetc..)をしてください。



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