<どの学校を受けるべき?> 適性検査内容を徹底比較!

都内11校全校網羅!|どの公立中高一貫校を受けるべき?適性検査内容を徹底比較

<結論>
公立中高一貫校は、学校によって出題内容・配点・求められる力が大きく違います。

偏差値や倍率だけで志望校を決めるのではなく、「その学校の適性検査で、自分の力を発揮できるか」を考えることが大切です。

公立中高一貫校の受検では、学校によって出る問題がかなり異なります。
また、適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲや報告書の扱いも学校ごとに違います。

つまり、自分の得意分野が活かせる学校を選ぶことが、合格戦略としてとても重要です。

この記事では、東京都内11校の公立(都立・区立)中高一貫校全校の適性検査の特徴を比較します。
ぜひ、自分の実力が発揮できる学校を見つける参考にしてください。

学校名特徴向いているタイプ
白鷗共同作成+適Ⅲ独自文系自身あり。理系も頑張れる
小石川理数系独自問題が強い高得点(特に理系)に自信あり
桜修館適Ⅰ・適Ⅱに独自色内申&作文に自信がある
三鷹短文作文+幅広い対応力読解・要約・発想力型
富士共同作成中心+適Ⅲ独自理系に強いオールラウンダー
南多摩適Ⅰ独自・適Ⅱ共同当日点(特に文系)に自信がある
九段全体的に独自色が強い処理力・記述力・内申が高い
武蔵思考力・記述力重視理系に強いオールラウンダー
立川国際読解・表現・バランス型内申&作文に自信がある
両国共同作成中心+適Ⅲ独自バランスよく偏差値58↑がとれる
大泉共同作成中心+適Ⅲ独自バランスよく偏差値58↑がとれる

実例① 都立白鷗

白鷗は、以前と比べて入試内容の印象が大きく変わった学校です。
特に注意したいのは、現在の白鷗を「文系だけで逃げ切れる学校」と考えないことです。

<適性検査Ⅰ>
共同作成問題を中心とした出題です。
適性検査型入試に特徴的な論理的読解力・作文力が問われます。

<適性検査Ⅱ>
共同作成問題を中心とした出題です。
資料を読み取り、条件を整理して考える力が求められます。

<適性検査Ⅲ>
学校独自問題です。
数的処理や理科的な発想を含む、理数系の力が問われます。
他校の適Ⅲに比べると比較的容易な問題が多くみられます。

まとめ

白鷗は、かつては文系問題の印象が強い学校でした。
しかし現在は、適性検査Ⅲで独自の理数系問題が出されるため、文系だけでなく理数系の対応力も必要です。

読解・作文に強いことはある意味で白鷗を受ける前提条件と言えます。
文系が得意な子がライバルになるため、作文では高い構成力を求められます。
一方で適Ⅲは他校に比べ容易な問題が多いものの、文系特化で合格を狙えるわけではありません。

現状の得意/不得意科目ジャンルと実力をしっかり把握し、必要な得点バランスを意識して学習方針を策定できるとよいでしょう。

白鷗に向いている子
・文章を読む力がある
・作文で自分の考えを書ける
・理数系も大きく苦手ではない

文系寄りの総合型タイプに向いています。

実例② 都立小石川

小石川は、都立中高一貫校の中でも特に理数系の印象が強い学校です。
難関私立を第一志望に据える子の流し受験校になっていることも多い点に注意です。

<適性検査Ⅰ>
共同作成問題です。
適性検査型入試に特徴的な論理的読解力・作文力が問われます。

<適性検査Ⅱ>
共同作成問題を基本としつつ、一部に学校独自問題が入ります。
社会的な資料や数的処理を組み合わせた問題への対応力が必要です。

<適性検査Ⅲ>
学校独自問題です。
理科・算数的な考え方を使う、都立中高一貫校の中でも難度の高い理数系問題が出題されます。
他校と比べてもハイレベルな問題が並びます。

まとめ

小石川は、理数系に自信がある生徒に向いている学校です。
ただし、ライバルに適Ⅲには無類の強さを誇る私立勢がいることを考慮して、点数戦略を練りましょう。

適Ⅲでライバルに匹敵する理系の強さを持つことはもちろん、
適性検査学習を進めてきた子に分がある作文でどれだけ差をつけられるかが重要です。

都内11校で最高偏差値を誇る学校ですから、当日点は他に比べても高いレベルが求められます。

小石川に向いている子
・算数や理科が好き
・複雑な条件整理が得意
・文系問題も大きく崩れない

当日点に自信を持てる子に向いています。

実例③ 都立桜修館

桜修館は、都立中高一貫校の中でも独自色が強い学校です。
特に適性検査Ⅰと適性検査Ⅱへの対策が重要になります。

<適性検査Ⅰ>
学校独自問題です。
読解力だけでなく、多様な条件で作文を書く力、柔軟な発想力、自分の考えをまとめる力が求められます。
なお、同校の独自性は他校と比べても顕著です。
直近4年ほどはやや傾向が読みやすい問題が続いていますが、幅広い対応力を養う必要があります。

<適性検査Ⅱ>
一部に学校独自問題が入ります。
算数的な処理力や、資料を読み取って考える力が問われます。

まとめ

桜修館は、小学校での成績が安定していて、コツコツ努力できる子に向いています。
適Ⅰの独自作成も特徴的ですが、報告書の点数換算も比重が高いためです。

桜修館で点を取るには、一般的な共同作成問題の練習だけでは足りません。
桜修館の出題に合わせた作文対策、そして内申の高さが重要です。

桜修館に向いている子
・作文に粘り強く取り組める
・内申が安定している
・志望校対策を継続できる

努力型・優等生タイプに向いています。

実例④ 都立三鷹

三鷹は、桜修館と同じく適Ⅰを完全独自作成としています。
読解・作文・算数処理のバランスに加え、幅広い文章ジャンルへの対応力が必要な学校です。

<適性検査Ⅰ>
学校独自問題です。
論説文だけでなく、物語文や詩など、幅広いジャンルに対応する力が求められます。

また、作文は短めの字数でまとめる形式が特徴です。
短い字数で説得力を出す必要があるため、実はかなり難しいタイプの作文です。

<適性検査Ⅱ>
一部に学校独自問題が入ります。
算数的な処理力に加え、問題文を正確に読み取る力が重要です。

まとめ

三鷹は、桜修館に匹敵する適Ⅰの応用力を求めることも少なくありません。
また字数条件の変化は随一と言えます。200~400字まで指定された字数でまとめる力が必要です。

大切なのは、幅広い対応力と、求められた字数でまとめる力
じっくり型というより、文章や資料を見て、素早く要点をつかみ、短い時間で形にできる子が力を発揮しやすい学校です。

また、桜修館と比べると内申比率が低い(桜修館30%に対し、三鷹20%)ことも特徴です。
三鷹は近年も高倍率が続いているので、当日点勝負への強いメンタリティも必要です。

三鷹に向いている子
・文章ジャンルを問わず読める
・短く要点をまとめるのが得意
・その場で考える対応力がある

読解・要約・発想力タイプに向いています。

実例⑤ 都立富士

富士は、共同作成問題を中心にしながら、適性検査Ⅲで独自の理数系問題が出される学校です。

<適性検査Ⅰ>
共同作成問題です。
適性検査型入試に特徴的な論理的読解力・作文力が問われます。

<適性検査Ⅱ>
共同作成問題です。
資料を読み取る力、条件整理、算数的な処理力が必要です。

<適性検査Ⅲ>
学校独自問題です。
資料や長めの文章を読み取り、そこから理数的に考える問題が出題されます。

まとめ

富士を受検する上で重要なのは、オールラウンドな力です。

適性検査Ⅰ・Ⅱは共同作成問題なので、極端な学校独自のクセは比較的少ないです。
一方で、適性検査Ⅲでは理数系の独自問題が出るため、理系分野も避けて通れません。

また、報告書の重要性も高いため、学校成績が安定している子は戦いやすくなります。

富士に向いている子
・大きな苦手科目がない
・内申が安定している
・共同作成問題で安定して点を取れる

内申も学力も安定したオールラウンダーに向いています。

志望校がまだ決まり切っていない家庭にとっても、富士型の対策は進めやすい面があります。
共同作成問題を中心に学習できるため、他校への変更にも比較的対応しやすいからです。

実例⑥ 都立南多摩

南多摩は、適性検査Ⅰに独自色が出やすい学校です。
一方で、適性検査Ⅱは共同作成問題を中心にした構成です。

<適性検査Ⅰ>
桜修館・三鷹と並んで完全独自作成問題です。
説明文を中心とした読解問題と作文が出題されます。

作文では、ただ定型文を書くだけでなく、資料や文章をふまえて自分の考えをまとめる力が必要です。

<適性検査Ⅱ>
共同作成問題です。
算数・理科・社会を横断するような資料読み取り型の問題に対応する力が求められます。

まとめ

南多摩は内申比重が低く(20%)、当日点で勝負する学校とです。

適性検査Ⅱに独自問題がないため、重要なのは圧倒的に文系能力と言えます。
読解と作文でしっかり得点できる子は、南多摩との相性がよい可能性があります。

また、作文字数が他独自作成校と比べても多いため、長い文章への構成力が大切です。

南多摩に向いている子
・読解と作文が得意
・自分の考えを書くのが苦ではない
・共同作成問題レベルの適Ⅱにきっちり対応できる

作文で勝負したい文系タイプに向いています。

実例⑦ 区立九段

九段は、都立ではなく区立の中等教育学校です。
そのため、都立中高一貫校とは異なる点が多く、志望校選びでは特に注意が必要です。
★九段はどの適性検査も独自作成です

<適性検査Ⅰ>
読解・記述・作文の処理量が多く、短い時間で正確に書く力が求められます。

<適性検査Ⅱ>
算数・社会的資料を中心に、幅広いテーマから出題されます。
資料分析や時事的な視点も必要になります。

<適性検査Ⅲ>
算数・理科を軸にした問題が出題されます。
理数的な処理力だけでなく、問題文を素早く理解する力が重要です。

まとめ

九段は、都内の公立中高一貫校の中でも特に独自性が強い学校です。

  • 学校独自色の強い適性検査
  • 処理量の多い問題構成
  • 小4からの報告書が関係する点に注意

九段は、じっくり考えるだけでなく、手際よく正確に処理する力が求められます。

私立中学受験のような処理力を持っている子が強みを発揮しやすい一方で、作文や資料読解の力も必要です。

九段に向いている子
・処理スピードが速い
・記述量が多くても崩れない
・小4からの成績も安定している

完成度の高い総合型タイプに向いています。

実例⑧ 都立武蔵

武蔵は、適Ⅰ~Ⅲおよび内申まで点数批准が一律25%ずつであり、バランス重視の学校と言えます。
一方、問題の実態としては適Ⅲのみ独自作成となっていますから、理系への関心は必須と言えます。

<適性検査Ⅰ>
共同作成問題です。
適性検査型入試に特徴的な論理的読解力・作文力が問われます。

<適性検査Ⅱ>
共同作成問題です。
条件整理や資料分析だけでなく、途中の考え方を整理して書く力も求められます。

<適性検査Ⅲ>
学校独自問題です。
資料や長めの文章を読み取り、そこから理数的に考える問題が出題されます。

まとめ

武蔵は、バランスのよい点数換算を求めているため、幅広い戦略で挑めます。
適Ⅲ独自作成から理系の学校であることは否定できませんが、文系側から切り込む戦略も使用できます。

また、武蔵は都立中高一貫校の中では倍率がやや落ち着いています。
受検者のレベルが低いわけではありませんが、そういった点も含め戦略的に合格を狙いやすい学校と言えます。

武蔵に向いている子
・じっくり考えるのが好き
・理由を説明するのが得意
・暗記より思考型問題が好き

バランスタイプ(やや理系)に向いています。

実例⑨ 都立立川国際

立川国際は、東京都西部エリアで非常に人気の高い学校です。
特に「国際」という校名の通り、読解・表現・コミュニケーション能力を重視する傾向があります。
学校自体も国際色豊かな生徒が集まるため、得意科目だけでなくお子様のパーソナリティも注視してください。

<適性検査Ⅰ>
学校独自問題です。
読解力と作文力が問われます。
文章量が比較的多く、資料を読み取りながら自分の考えを書く力が必要です。

<適性検査Ⅱ>
共同作成問題です。
条件整理や資料分析だけでなく、途中の考え方を整理して書く力も求められます。

まとめ

立川国際は、桜修館や南多摩に似た文系重視の受検スタイルに向いています。

桜修館と違い適Ⅱに独自作成がないことから、適Ⅰの比重がさらに重く、
南多摩に比べ内申の換算割合が高いと考えてください。
つまり、文系よりのバランス型と言えます。

また、立川国際は人気校のため、年度によって倍率が高くなる傾向があります。
適Ⅰでしっかり対策をして、大崩れしない安定感も重要です。

立川国際に向いている子
・読解と作文が得意
・大きな苦手が少ない
・安定して点をまとめられる

文系よりのバランス型に向いています。

実例⑩ 都立両国

両国は、都立中高一貫校の中でも「バランス型の難関校」という印象が強い学校です。
極端なクセは少ない一方、全体的に高い完成度が求められます。

<適性検査Ⅰ>
共同作成問題です。
適性検査型入試に特徴的な論理的読解力・作文力が問われます。

<適性検査Ⅱ>
共同作成問題です。
条件整理や資料分析だけでなく、途中の考え方を整理して書く力も求められます。

<適性検査Ⅲ>
学校独自問題です。
理数系の発想力や条件整理能力が求められます。
小石川ほど極端な難易度ではありませんが、他独自作成校と比べて難易度は高めです。

まとめ

両国は、「突出型」よりも、全体を高水準でまとめられる子が強い学校です。

共同作成問題で安定して点を取りつつ、適性検査Ⅲでも対応できる総合力が必要になります。

また、両国は人気校でありながら、極端にクセの強い問題ではありません。
そのため、受検者層が非常に厚くなりやすい学校です。

「大きな弱点がないこと」が非常に重要になります。

両国に向いている子
・共同作成問題で安定して得点できる
・理数も文系も極端な苦手がない
・高いレベルで全体をまとめられる

バランスよく偏差値58↑がとれるタイプに向いています。

実例⑪ 都立大泉

大泉は、両国と極めて似ています。
共同作成問題を中心にしながら、適性検査Ⅲで独自の理数系問題が出される学校です。
極端なクセの強さよりも、全体を安定して解き切る力が求められます。

<適性検査Ⅰ>
共同作成問題です。
適性検査型入試に特徴的な論理的読解力・作文力が問われます。

<適性検査Ⅱ>
共同作成問題です。
資料読み取り、数的処理、条件整理など、総合的な処理力が問われます。

<適性検査Ⅲ>
学校独自問題です。
理科・算数的な考え方を使う問題が出題されます。
計算力だけでなく、問題文を読み取り、条件を整理して考える力が重要です。

まとめ

大泉は、両国と似て全体を高水準でまとめられる子に向いている学校です。

適性検査ごとに共通/独自作成問題の割り当て、内申批准などの数値換算、倍率も両国とほぼ一緒です。
強いて言えば、やや適Ⅲで大泉のほうが平易な問題を見かける印象もありますが、誤差の範囲内と言えるでしょう。

大泉に向いている子
・共同作成問題で安定して点が取れる
・理数系も大きく苦手ではない
・読解・資料処理・記述をバランスよくこなせる

バランスよく偏差値58↑がとれるタイプに向いています。

志望校選びで見るべきポイント

公立中高一貫校の志望校選びでは、偏差値や倍率だけでなく、次の3つを確認してください。

① 適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲのどこに独自問題があるか
② 報告書の比重がどのくらいあるか
③ 自分の得意分野が得点に結びつきやすいか

たとえば、理数が得意なら小石川・富士・大泉・両国などは検討しやすい学校です。
作文や読解で勝負したいなら、桜修館・三鷹・南多摩・立川国際などとの相性を考える価値があります。

ただし、どの学校でも「得意分野だけ」で合格できるわけではありません。
最終的には、読解力・思考力・記述力・処理力の総合力が必要です。

<重要>
志望校選びは、偏差値だけで決めないこと。

「その学校の問題で点を取れるか」を考えることが、合格に近づく第一歩です。

まとめ|自分の得意分野が活きる学校を選ぼう

公立中高一貫校の適性検査は、学校によって内容が大きく異なります。

同じ「都立中高一貫校受検」でも、小石川のように理数色が強い学校もあれば、桜修館や南多摩のように作文・読解の対策が重要な学校もあります。

だからこそ、志望校選びでは「有名だから」「偏差値が高いから」だけで決めるのではなく、自分の得意分野がその学校の適性検査で活かせるかを見てください。

得意分野と学校の出題傾向が合っていれば、受検勉強の方向性もはっきりします。
反対に、相性を考えずに志望校を決めると、努力しているのに得点につながりにくいこともあります。

2026年度以降の受検でも、学校ごとの違いを理解したうえで、早めに対策を進めていきましょう。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • とても興味深く拝見いたしました。調査書割合の増えた、都立富士の分析も教えていただけませんでしょうか?よろしくお願いいたします。

    • ご要望いただきありがとうございます。
      富士の分析を加えましたので、ご参考にして頂ければ幸いです。
      (コメントに気付くのが遅く、掲載に時間がかかってすみませんでした)

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